フィールドワークはとてもいい。中高時代の部活動でそう刷り込まれてからというものの、フィールドワークは私の人生から切っても切り離せぬ代物になっている。結局現在でもフィールドワークを研究のメインに据えているし、暇を見てはふらふら出かけたくなるものである。よく見かけからインドア派だと予断される私であるが、親交を深めるにつれて「意外とアウトドアなんですね」などと評されるのも、フィールドワークのおかげに違いない。

月報街を歩くの広瀬も同じくフィールドワーク党の一味である。彼がこの前書いた灯籠の話はなかなか好評だったようだが、これもふらふら寺に繰り出して収集した情報が元になっているだろうから、フィールドワークの賜物と言って差し支えない。

フィールドワークを広めてやりたいというのが僕と広瀬の共通認識である。「月報街を歩く」も、言い換えればマンスリー・フィールドワークになるわけで、この活動も源泉はフィールドワーク布教精神にあると言っても過言ではない。ここで勘違いしてほしくないのは、私たちは何も、格式張った、厳密な、研究としてのフィールドワークを広めたいわけではない。どちらかというと、通勤通学の通り道や散歩道などのような日常の場面、あるいは旅行なんていう非日常の場面にもフィールドワークは存在しうるものだということを強く広めたいのである。普段なにげなく歩いている道でも、まわりに視野を広げてみれば、意外と面白い発見があったりするものだ。そういう面白さこそがフィールドワークの真髄なのであって、それは研究に限らず味わえるものであるはずだ。

というわけで、今回はフィールドワークの楽しさを広めようのコーナー第一回として、私と広瀬が赴いた小旅行の記録をまとめてみた。かなりくだらない内容であるが、その中にもフィールドワークの楽しさが溢れんばかりに詰まっていると信じている。

二〇二三年九月二十日水曜日、時刻は午前七時三十分。東京駅の八重洲中央口が待ち合わせの場所である。八時五分にバスターミナル東京八重洲を発つバスによる予定だ。普段は遅刻の常習犯である私だが、今日はバスの時間があるため、流石に待ち合わせ時間の七時半前に到着した。広瀬はまだいなかった。暇なのでキオスクでエネルギー補給用のゼリーを買ってちゅるちゅるした。広瀬はまだ来ない。暇なので駅の時計の写真を撮ってインスタに投稿した。広瀬はまだ来ない。七時四十分になった。広瀬にSMSでメッセージを送った。返事はない。さては寝坊したかと訝しみながらさらに十分、「改札ついた」と返信が来た。改札の方を見やると、腹をさすりながら広瀬が登場した。

「いやあ、まだ腹の具合が悪いようで」

広瀬は一週間前から腸炎をこじらせていた。

「だいじょぶ?」

「たぶん。ちとトイレ行かせて」

本当に大丈夫なのか。ひとまずトイレに案内した。時刻は七時五十二分、バスの発車まであと十三分である。待ちながら、飲み物と昼飯の調達がまだであることに思い至り、ダッシュで先程のキオスクに駆け込んだ。お茶と適当なおにぎりを2つずつ買い込んで、急いでトイレの前に戻ると、すでに広瀬は用を済まし終え、トイレの前に佇んでいた。

「ちとチャージさせてな」

そう言って、広瀬はトイレの傍にあったセブン銀行のATMでICカードにお金を入れた。私も残高が不安だったので便乗してチャージをした。全て終えて時計を見たら八時を回ったところだった。私と広瀬は慌てて八重洲の地下街を駆け抜け、バスターミナルへと向かった。バスターミナル東京八重洲は私の想像よりも深いところにあり、停車場に着いたときには運転手さんがバスの前で「まもなく発車します」と声掛けをしていた。私たちがバスに飛び乗ると、バスはそのまま発車した。高速バスに駆け込み乗車をしたのは人生で初めての経験であった。疲れたし心臓に悪いしで、当分御免被りたいと思った。

バスは京成バスが運行しており、内装はなんだか新しいような気がした。旭、飯岡を経由して銚子へ至る路線で、平日ながら席は半分弱埋まっていた。

今回の小旅行、もといフィールドワークの目的は、飯岡〜銚子に連なる特徴的な段丘地形を観察し、撮影することである。撮影した動画は、今後展開する予定の動画コンテンツの素材となる。行程は、バスで段丘上の八木地区まで行き、銚子ジオパークミュージアムを見学、その後段丘面、段丘崖と谷津を撮影しつつ銚子市街地方面へ抜ける予定である。ちなみに私と広瀬がフィールドワークをする際の予定はかなりガバガバなので、予定の通りに事が運ぶことは基本的にはない。むしろ予定通りに行かないところがフィールドワークの醍醐味とさえ思うときもある。

そうは言いつつも、なるべく予定通りであることに越したことはないなと思い、バスの中ではくつろぎながら今後の予定を整理していた。私と広瀬は前日、というか当日の午前三時まで行程の相談をしていたので、後半はところどころウトウトしながらバスに揺られていた。バスというものは遅れがつきものだと思っているのだが、今回は何事もなく定刻で目的地の高速八木停留所に到着した。降り立った瞬間、体に衝突した熱気に肌を疑った。天気予報は曇りのはずだったが、予想以上にお日さまが頑張ってくれたのか、かなり気温が上がっているようだった。広瀬と二人、顔をしかめつつ、最初の目的地であるジオパークミュージアムへの道を西進した。

ジオパークミュージアムは、もともと学校だった建物の一室を改装して開かれたようである。廃校を郷土資料館や集会所に転用する、というのは地方を歩いているとよく見る光景である。それにしてもかなり広くて驚いた。大きな学校のうち2教室ほどがミュージアムになっているため、なんだか小規模な感じがしたが、よくよく見るとかなり充実した展示であった。特に、銚子の地理の特殊さ・面白さを大いに感じられた。その特殊さについては事前に地理院地図や地形分類図などで予習していたものの、しっかり整理された展示を見ると、また一段と理解が深まるものである。展示を通して銚子の地形が取り上げるに足る面白いものだと再確認することとなった(もっとも、どこでも取り上げれば面白くなるに違いないとも思っているが)。こういう気づきなんかがあるから、フィールドワークの初手に資料館に赴くというのはやはり外せないものなのである。

ジオパークミュージアムを見学しながら、曖昧であった今後の行程も鮮明なものになってきた。国道を銚子方面に東進し、国道沿いにある谷津、段丘面がはっきりわかる場所を撮影する。このときにはスマホで地理院地図を確認し、撮影場所の検討も粗方付けておいた。地図というと普通グーグルマップを使う人がほとんどだろうが、地形を見る際にはやはり地理院地図のほうが使いやすい。もちろんグーグルマップにも便利な点があるので、併用できるととても良い。

ジオパークを出て、国道一二六号線を銚子方面へ向けて東進する。まず撮影場所として目星をつけたのは、磯貝川と国道が交差する部分である。ここは段丘が河川によって浸食されてできた谷津に違いない、と確信を持って撮影場所に選んだ。実際に到着してみると、はたして見事な谷津であった。それも、段丘を小規模に侵食しているためか、国道は谷津を盛土で乗り越えている。そのため、谷津を上から俯瞰する良い画を撮ることができた。地図を見て風景を想像し、実際に赴く。想像と実景の一致を見ても良いし、想像以上の雄大さに圧倒されても良い。あるいは、想像よりショボかった、みたいなこともあるかもしれない。いずれにせよ、地図と実際の風景をリンクさせるというのは、フィールドワークのひとつの愉しみであることは間違いないだろう。

きれいな谷津を撮れてほくほく顔の私(と広瀬――今回は広瀬が私の撮影に付き添ってくれていたのだ)は、そのまま国道をまっすぐ進んだ。次に欲しい画は段丘面上からの、だだっ広い平地だ。今回訪れた銚子の飯岡段丘は、もともと海水面と同程度の高さにあった平地(海成段丘)が、地球の内的な作用により五十メートル程度隆起したものである。だから、銚子に行くと海に面した急な崖(=海成崖、銚子では屏風ヶ浦がそれである)と、崖の上に広がるだだっ広い平地(≒段丘面)を拝むことができる。この崖上の平地を撮影するのが今回の目的の一つであった。

谷津から歩いて五分程度、すぐに素晴らしい撮影場所を見つけることができた。添付の地図上で、常世田町と記されているところを探してほしい。その真下の国道上がふたつめの撮影スポットである。ちょうど段丘面上に畑地が広がっているのが地形図上からもわかるだろう(畑の地図記号が分布しているのが確認できる)。段丘面の端まで畑地が続いているため、一面起伏のない平らな土地であることがひと目で見て取れる。段丘面の特徴を端的に示した、良い映像を撮ることができた。

せっかく地図があるので、段丘と谷津の話をもう少ししよう。先に示したように、段丘面上には畑が分布している。一方で、谷津、すなわち磯貝川周辺は、畑ではなく田の地図記号が広がっている。谷津はそもそも河川の浸食によってできた地形であるから、小川などから水を容易に入手できる。そのため、水田として開発されることが多い。対して段丘面上は、小川から離れた場所である(小川があるところは必ず浸食され、谷津ができるからである)。ここに永続的に水を供給するのは難しいから、水田ではなく定期的な水やりで済む畑が広がりやすい。こういう視点で地形図を見ると、水田と畑地がそれぞれまとまって分布していることに気づくだろう。このような地図の見方ができるようになると、地形図の読図も一層楽しくなっていく。

さて、おかげさまで良さげな段丘面の素材も手に入れることができた。手応えを感じご満悦な私は、その勢いで広瀬の宣材写真も撮っておいた。月報街を歩くが大きくなったら、ブロマイドにして小金稼ぎをしようと思う。

ここで、時間はお昼の十二時をまわった。流石にお腹も空いてきたということで、昼食を食べられる場所を探そうということになった。グーグルマップを見ると、二キロ半先にイオンモールがあることがわかった。普段は地形図ばかり見ている私と広瀬だが、こういうときはグーグルマップが非常に便利なのである。二キロ半なら四十分程歩けば着くだろうということで、このイオンモールを目指して国道を東進することになった。

一キロほど経過すると、ミニストップが見えてきた。

「あそこのミニストップで飲み物の補給をしようや」と広瀬。朝に買ったペットボトルはすでに空になっていた。日差しはさほど強くなかったが、とにかく暑い日だったものだから、飲み物は普段より速いペースで消費されていった。

「そういやほのかに潮の香りみたいなんがするなぁ」

「そうかな?」鼻の良くない私には正直よくわからなかった。「海抜五十メートルの段丘上を歩いているから海は全然見えないけど、たしかに近そうだもんね。しっかし風車が多いね」

「風が強いんやろなぁ」

そういえば、ジオパークミュージアムに風車についても展示があった。潮の関係で銚子は風が強く、風力発電に向いているのだという。

「その割には動いとらんけどな」

広瀬の言う通り、数えきれないほどの風車があるのに、そのどれもが微動だにしていなかった。今日は風がないらしい。せっかくならグルグル回っていてくれれば動画の良いアクセントになったのになぁと残念に思った。

しばらく歩くと、私の鼻もなにかの匂いを感じ取った。

「あー、たしかに潮の匂いみたいなのがするね」

ところが、足を進めるに連れて匂いはどんどん濃くなっていく。はて、そんなに海に近づいていただろうか。不思議に思っていると、広瀬がぼやいた。「これは牧場やなぁ」

お目当てのミニストップに到着した。この頃にはすでにあたりは住宅街になっていた。ミニストップの向かいには牧場があった。これが匂いのもとだったらしい。温室育ちの私にはあまり気持ちの良い匂いではなかった。この周辺に住んでいる人はこの匂いをどう感じているのだろうと思った。ずっと嗅いでいると慣れるものなのだろうか。

ミニストップで飲み物を買い込み、一路イオンモールを目指す。この頃には私は程よい空腹で撮影のことなどどうでもよくなっていた。とりあえず固形物をお腹の中に流し込みたい。朝方買ったおにぎりがまだ二つあるのだが、牧場の匂いを嗅ぎながら食べるのは憚られた。イオンモールまであと少しであるし、ここは我慢したほうが飯が美味しくなるぞと言い聞かせながら、歩を進めた。しばらく歩くと、不意に道路脇に踏切が現れた。もちろん踏切オタクの私は見逃さなかった。踏切はあるのだが、特に鉄道が通っているわけではない。踏切の背には、「銚子電鉄ぬれ煎餅駅」と銘打たれた建物が控えていた。かの有名なぬれ煎餅の工場兼直売所があるらしい。ぬれ煎餅という字を見て「あぁ、銚子に来たなぁ」と強く実感した。銚子電鉄の戦略は中々うまくハマっているのかも知れない。もっとも、ぬれ煎餅はどうも味が濃くて苦手なのだが。

そして、このあたりから眼前にイオンモールの看板が現れてきた。やはりあのショッキングピンクは遠くからでもよく目立つ。さながら一面の砂漠を彷徨っている最中にオアシスの緑を見つけた気分である。それから十分程で、目的地のイオンモールに到着した。イオンモール銚子という名で、二階建てで横長な、典型的な郊外型のショッピングモールであった。

イオンモールのフードコートに席を陣取り、昼ごはんを食べることにした。広瀬はうどんを、私は朝方買ったおにぎりとたこ焼きを食した。たこ焼きにはタルタルソースがかかっていて、とても美味しかった。食事をしながら、この後の行程を二人で練ることにした。フードコートの窓からは、銚子の海がよく見えた。話し合いの結果、段丘崖の映像を撮れば概ね映像コンテンツの素材が集まりそうだという結論に達した。地形図とにらめっこして、イオンモールの近くに撮影にぴったりな場所を見繕った。

フィールドワークの昼食は、これまでの成果を整理し、この後の予定を再構成するいいタイミングである。また、今回はイオンモールで済ませたが、地元のお店に入れば、その土地の雰囲気を感じ、また地元の方からお話を伺ういい機会にもなる。お昼ごはんの時間もおちおち無駄にできない、というと大変そうだが、何だかんだこれが楽しくなってくるものである。

昼食兼作戦会議を終え、一段落したところでイオンモールを後にした。といっても、東京方面へ向かうバスがちょうどイオンモールから出るので、後でまたイオンモールへ帰ってくることになる。なんだかイオンモールが仮の拠点のようである。

目的地はイオンモールの裏手にある段丘だ。イオンモールの裏手は畑や樹林が広がっており、これまで歩いてきたところと雰囲気がやや異なる。段丘面上はやはり畑として活用されており、先に撮影した段丘面よりもかなり広いのが特徴的であった。あまりに遠くまで平坦地が広がっていたため、思わずここで予定外の撮影を行った。また、この段丘はかなり狭い範囲を急峻に浸食されているため、谷津は水田というより湿地帯といった趣があった。

さて、ここを訪れた一番大きな目的は段丘崖(段丘の末端部にある急斜面)を撮影することだったのだが、崖の部分はすでに樹林になっており、地面が露頭していなかった。実際に現地で見ると傾斜を肌で実感することができるのだが、どうもレンズを通すと微妙な出来栄えになってしまう。月報街を歩くの映像担当こと石川ならもっと上手く撮れるのだろうけど、私の技術力では無理であった。

もっと視覚的にわかりやすく傾斜を伝えられる映像を撮れないだろうか。私と広瀬は顔を見合わせた。

「路線バスで飯岡の方まで戻れば、良いのが撮れるんちゃうかな」広瀬が言った。

飯岡というのは、銚子の海成段丘のちょうど西端にあたる地域で、今朝バスで通ってきた地域である。バスの時刻を見ると、イオンモールから飯岡に向かうバスがしばらく後にあるらしい。これを利用して飯岡地区まで戻り、段丘崖の映像を撮影する。それから飯岡のバス停に行き、今度は東京行きの高速バスに乗れば、無事に事が済みそうである。

そうと決まれば早速行動である。フィールドワークには、ある程度の即興性、すなわち行きあたりばったりな感じが求められる気がする。もちろん安定を取るのなら予定通りに行くのが良いのだが、予定は多少崩れたほうが面白い。予想外の出会いや発見に巡り合う可能性もあり、これがフィールドワークをする醍醐味でもあるのだ。

イオンモールに戻ると、バスの時刻をもう一度確認した。飯岡方面行のバスが来るまで二十分程度あるので、トイレ休憩や飲み物の確保といった準備もゆとりをもって行えた。バスの来る五分前にはバス停に待機していた。バス停にはお年寄りを始め何名かが既にバスを待っており、意外にも賑わっていた。彼らも同じバスを使うのだろう。しばらくしてバスが滑り込んできた。乗車口である後ろドアの前で、わたしと広瀬は律儀にドアの開くのを待った。前ドアが先に開き、何名かの乗客が降りてきた。前ドアが閉まり、バスは無言で停留所を発った。私たちがイオンモールに取り残されたことに気がついたときには、バスは既にイオンモールの広大な駐車場を後にしていた。

私たちは無言で顔を見合わせた。

「バス、行ったなぁ」

「え、ドアが開くものとばっかり思ってたんだけど……」

二人で目を丸くしていると、またもバスが停留所に入ってきた。行き先は「銚子駅方面」である。バス停に待機していた人たちは、みなこのバスに乗り込んだ。その時ようやく状況がすべて理解できた。このイオンモールからバスを利用する人は、ほとんどが銚子の市街地方面に向かう人なのである。普段イオンモールから飯岡方面へ向かう人が居ないため、先程のバスの運転手は「まさか乗る人は居ないだろう」と思って私たちを見逃してしまったのである。

しかし困った。次のバスに乗っても日が暮れて撮影ができない。かと言って飯岡方面へ歩いても、やはり日が暮れてしまう。私たちに残された選択肢は、一つであった。

「撮影を切り上げて、帰ろう」

帰りのバスの時間を確認すると、一時間程度あるようだった。仕方ないからイオンモールに戻り、ミスタードーナツで時間を潰すことにした。期間限定ドーナツの甘さとジャスミンティーの清涼感が、バスに置き去りにされたことによる疲労感を洗い流してくれた。ミスタードーナツ様々である。

先程の一件があったため、時間にかなり余裕を持ってバス停に向かった。今度のバスは、私たちをしっかり見つけてドアを開いてくれた。このまま通過されたらどうしようかと内申どぎまぎしたものである。東京行きのバスにイオンモールから乗ったのは、私たちだけであった。帰りのバスの車内では疲れからか広瀬も眠っているようで、特に何もすることがなかった。ツイッターもといXを見ながら時間を潰していると、ちょうどよく銚子電鉄のツイートが流れてきた。何やら待望のコラボが実現したとのことで、思わずリンクの動画に飛んだところ、なんと夢グループと銚子電鉄のコラボ動画であった。まさか自分たちが銚子に行った日にこんな動画が上がるとは、奇遇なものである。面白い動画だったので、よろしければチェックしてみてほしい。

こうして、日帰り銚子撮影フィールドワークは幕を閉じた。色々と想定外の事が起こったが、諸々ひっくるめてフィールドワークの面白さが詰まった良い小旅行であったと思う。そして、読者の皆さんに強く訴えたいのは、こんなくだらない旅行でも立派にフィールドワークと言って差し支えないのである。大事なのはいつもより視野を広げながら歩くこと――これは視覚だけでなく五感をフル動員するのが良い――、そして行きあたりばったりさを楽しむことである。それだけで、街歩きが格段に楽しくなること間違いなしである。